耳鼻科工作室

耳鼻科診療検査機器を自分で作っています

赤外線フレンツェル眼鏡をつくる(3)カメラケーシング

 診療現場で使うのでカメラ基板を露出させるわけにもいかず、ケースに納めることにしました。N社オリジナルのようなケースを旋盤で挽き出すのは大変なので、既製のケースを使います。タカチのケースで適当なものがありました。

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 このケースにちょうど収まります。

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 ゴーグル本体に嵌め込む部分は30mmφのパイプです。これは以前他の目的で友人にお願いして作っていただいた。1mm厚アルミ板を折り曲げて作ったパイプを切断しました。左上は同じモノで真鍮板を曲げたものです。こういう厚板の折り曲げには、手で曲げるのではなく、三本ロールという工具を使って作ります。

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 材質は真鍮でも良いのですが、今回は軽量化したいのでアルミ材を使いました。接合部は、材質がアルミなのでハンダ付けするわけにはいかず、メタルロックという金属用接着剤を使いました。

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 この接着剤固まると非常に強固で、エポキシ接着剤と違って衝撃で剥がれるということがありません。溶接並みの強度があるらしいです。

 取付部分アダプターの真ん中に18mmの孔のあいた28mmφのリングは、1.0mm厚の快削真鍮板から自分で旋盤を使って挽き出しました。自分で旋盤加工する場合は、アルミは粘って削りにくいので快削真鍮材を使うのが楽です。